【ディスク 感想】ロット/交響曲第1番ホ長調  〜  コンスタンティン・トリンクス指揮ザルツブルグ・モーツァルテウム管

2016.08.20 Saturday

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    ・ロット/交響曲第1番ホ長調

     コンスタンティン・トリンクス指揮ザルツブルグ・モーツァルテウム管(Profil)

     →詳細はコチラ(Tower/HMV)

     

     

     

     

     


     

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    【ディスク 感想】ハンス・ロットWiege zu Gustav Mahler〜マーラーに至る道  ヴォッレ(Br) アルブレヒト指揮ミュンヘン響

    2014.07.23 Wednesday

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      ・ハンス・ロットWiege zu Gustav Mahler〜マーラーに至る道
       ミヒャエル・ヴォッレ(Br)
       ハンスイェルク・アルブレヒト指揮ミュンヘン響(Oehms)

       →詳細はコチラ(Tower/HMV)



      【ディスク 感想】ロット/交響曲第1番ほか 〜 パーヴォ・ヤルヴィ指揮フランクフルト放響

      2012.05.09 Wednesday

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        ・ロット/交響曲第1番ほか
         パーヴォ・ヤルヴィ指揮フランクフルト放響(Sony)
         →詳細はコチラ(HMV/Tower)




        ロット、ブルックナー/弦楽四重奏曲 ~ イスラエル弦楽四重奏団

        2011.04.05 Tuesday

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           ロット、ブルックナー/弦楽四重奏曲
            イスラエル弦楽四重奏団(Quintone)
           →詳細はコチラ(HMV)





          ハンス・ロットの歌曲(世界初録音)他 〜 ヴェルナー(Br)シュトラック(P) 

          2010.04.13 Tuesday

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             ・グスタフ・マーラー、友人と同時代人
             ドミニク・ヴェルナー(Br)
             フェリツィタス・シュトラック(P) (Ars Produktion)
             →詳細はコチラ(HMV/Tower)


            聖フロリアンのブルックナー・オルガン 〜 エルウィン・ホルン(Org)

            2008.11.13 Thursday

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              ・聖フロリアンのブルックナー・オルガン
               エルウィン・ホルン(Org) (Motett)


               以前のエントリーで、ハンス・ロットの交響曲のオルガン版のCDが出るらしいと書いたことがありますが、ようやくそのディスクを聴くことができました。CDショップの店頭ではまだ一度も見かけたことはないのですが、HMVからオンラインで注文してすぐに購入できました。

               さて、このディスク、曲目がとてもユニークです。
              ・ロット/交響曲第1番〜第1,2楽章
              ・キッツラー/葬送の音楽 - アントン・ブルックナーの思い出に
              ・ブルックナー/交響曲第2番〜アンダンテ
              ・マーラー/交響曲第3番〜第6楽章(抜粋)
              ・ブルックナー(ホルン編)/皇帝祝典音楽

               残念ながらロットの交響曲は全曲でなかった代わりに、何とも盛りだくさんなプログラムで構成されています。御覧の通り、ブルックナーの弟子にして、マーラーの友人であったロットとゆかりの音楽が集められて、なかなかに凝った組み合わせになっています。そして、これらの曲が、あの聖フロリアン教会のオルガンで演奏されているのも「ミソ」です。

               備忘録のために、曲目について少しメモっておきます。

               ロットに続いて演奏されている「葬送曲」の作曲者オットー・キッツラー(1834-1915)は、ブルックナーの管弦楽法の先生にあたる人です。指揮者としても実力のあった人で、ブルックナーは自身の交響曲第2番の初演をキッツラーにしてもらいたかったが実現しなかったとのこと。(後年、作曲者立会いのもとで交響曲第2,4番を演奏)ここにおさめられた「葬送曲」は、もともと、自分より先に亡くなった(年長の)弟子への思い出のために、1905年にオーケストラのために書かれた曲だそうです。

               ということで、続いて、キッツラーとのつながりで、ブルックナーの交響曲第2番のアンダンテが演奏されているわけです。なるほど、と納得です。

               次のマーラーは、ロットの交響曲の第2楽章を聴いたことのある人ならニヤリとせざるを得ない選曲ですね。マーラーの3番のあの感動的なフィナーレは、ロットの交響曲の第2楽章が「原型」であることは誰が聴いても明らかですから。ここでは、演奏時間の関係で、第1〜52,92〜123,252〜328小節が抜粋して演奏されています。(演奏時間は12分弱)

               そして、最後のブルックナーの皇帝祝典音楽という曲は、1890年の7月31日にバート・イシュルでおこなわれたオーストリア皇帝の娘の結婚式で、ブルックナーが祝典音楽を演奏した時のスケッチと覚書をもとに、このディスクの演奏者のホルンがその即興演奏を復元したもの。交響曲第1番のフィナーレ冒頭の引用から始まり、ハイドンの「皇帝賛歌」(国歌)が引用され、ついでにヘンデルの「メサイア」のハレルヤ・コーラスの一節も出てきて、壮大に締めくくられるという流れになっています。

               と、よくもまあこんなコンセプトのアルバムを考えついたもんだと思います。世の中、面白いことを考える人がいるもんです。

               さて、注目のロットの交響曲の前半のオルガン版ですが、特に印象に残ったのが、第1楽章の終盤のクライマックスの壮大さです。はっきり言って、そこに至るまでの弱音主体の音楽では、多彩な音色を誇るオルガンと言えどもどうにも単調な音楽に聴こえてしまって、やはりオケの色彩感が欲しいなあと思って聴いていました。しかし、音楽が盛り上がっていった末に、全音階のコラールが教会いっぱいに響き渡る時の壮麗さといったら!これは、絶対にオケには出せない味わいで、鳥肌が立つような思いがしました。オルガンの演奏ではブルックナーに高く評価されたロットですから、やはり音楽の発想の根源はオルガンだったのだなあとつくづく感じました。
               続く第2楽章は、あたたかい音色で抒情的な音楽を聴かせてくれますが、マーラーを予告するような斬新さロマンティシズムが後退してしまっているのは仕方がありません。しかし、終盤で、金管が弱音でコラールを吹奏する場面(まさにマーラーの予告場面)では、聴いていて敬虔な祈りのような感情がこみ上げてきて、なかなかいい編曲になっていました。

               さて、キッツラーの「葬送曲」ですが、時折その和声進行や、分厚い響きにブルックナーへの愛情が感じられますが、全体にいささか特徴に乏しい音楽という気がします。何だか音楽が印象に残らないのです。これもオケで聴いてみれば感じ方が変わるかもしれません。ただ、やはり普段聴くことのできない珍しい曲を聴けたという感慨はあります。

               続くブルックナーの2番のアンダンテは、第2主題の美しさには目を見張るものがありますが、全体には思ったほどにはオルガンで演奏する効果が上がっていないような気がします。それがなぜだかはうまく言葉にできないのですが、もともとこの曲が「オルガンに向いていない」という風に感じられて仕方ありませんでした。概してあっさりしたテンポですいすい進んでいく演奏にも原因があるのかもしれません。期待しただけに残念。

               次のマーラーの交響曲第3番の編曲については、まず何と言っても抜粋ですから、あくまでロットとの関連を見せるための「余興」として軽い気持ちで聴くべきものかなと思います。テンポもとても早い演奏ですので、音楽の美しさに浸るヒマもなく気がついたら終わっていたというのが正直なところ。(敬虔なマーラー・ファンからはブーイングが出るかも・・・。)

               最後のブルックナーの「皇帝祝典音楽」は、まず、冒頭の交響曲第1番の第4楽章の頭をオルガンで聴くというのはなかなかに良いです。「神への畏れ」を感じさせるような厳かで屹立するような響きの壮麗さに圧倒されます。そして、ハイドンやヘンデルの引用を経て、なかなかに賑やかな「賛歌」が繰り広げられていて、これは理屈抜きに楽しめる音楽になっていました。

               と、ダラダラと感想ともつかない文章を書き連ねてきましたが、要するに、「編曲や演奏はちょっと疑問符だけど、企画がとっても面白かったので許す。」というディスクでした。こういうディスクを持っているというのも、一つの私の「アイデンティティ」かなと納得しています。絶対に中古には売りません!

              ハンス・ロットの交響曲のオルガン版?

              2008.05.31 Saturday

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                 先日、ハンス・ロットの交響曲が大阪で演奏されたと聞きました。私は聴きに行けませんでしたが、ロットの音楽がより広く音楽ファンの間で認知されていることの証しかと思います。とても嬉しい気がします。

                 さて、HMVの新譜情報を見ていたら、こんなのがありました。

                 (Organ)symphony: E.horn +bruckner, Mahler, Etc

                 ハンス・ロットの交響曲のオルガン版のディスクが出るということなのでしょうか?今まで、第1楽章のみのオルガン編曲のディスクはあったようですが(現在廃盤)、今度のはそれとも演奏家もレーベルも違います。カップリングがブルックナーとマーラーということで訳が分からずまったく詳細不明ですが、とても興味深いディスクです。きっと1ヶ月後のこのブログでは、このディスクを聴いた感想を書いている自分の姿が思い浮かびますが、一体どんな演奏になっていることやら想像がつきません。

                 因みに、このディスクで演奏しているエルヴィン・ホルンという人は、多分、以前Novalisレーベルからブルックナーのオルガン作品集を出していた人だと思います。

                ・ブルックナー/オルガン曲集
                 エルヴィン・ホルン(Org)(Novalis)


                 そこでは、オリジナルのオルガン曲に加え、第0,6番の緩徐楽章のオルガン編曲版も弾いていて、アレンジというか音栓の選び方が良く、なかなか良い印象を持っています。(現在廃盤の模様です)

                 ブルックナーの弟子であったロットの交響曲をオルガンで、というのはあり得る発想です。ただ、この交響曲、個人的にはブルックナーよりもマーラーの音楽との近さをより強く感じるので、果たして納得のいく結果となっているのかはちょっぴり心配ですが、ロットの音楽の大ファンとしては、今から聴くのが楽しみです。

                ハンス・ロット/管弦楽のための組曲ホ長調

                2007.12.13 Thursday

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                  ハンス・ロット/管弦楽のための組曲ホ長調
                  アントニー・ヘルムス指揮ハーゲン・フィル


                   ハンス・ロット(1858-1884)というオーストリアの作曲家の名前は、ここ数年の間に日本でも随分と知られるようになってきました。それは、彼が残した交響曲がCDや演奏会を通して人気を博しているからです。

                   ロットの交響曲は、1989年、作曲後100年以上を経て再発見され初演された曲で、彼とウィーン音楽学院での同級生で下宿のルームメイトでもあった、グスタフ・マーラーの交響曲を先取りしたような楽想を多く含んでいます。いや、私はマーラーが第2,3,5番の交響曲でロットの楽想を「引用」したのだと考えています。

                   しかし、マーラーが本当に「引用」したかどうかはさておいたとしても、大編成のオケを用いたスケールの大きな「未来志向」の音楽は大変魅力的なのは確かで、だからこそこの曲が人気曲の仲間入りしつつあるのだと私は思います。

                   さて、ロットの交響曲はもう既に6種類のCDが出ているのですが、その他に彼が残した管弦楽曲や弦楽四重奏曲もちらほらとCD化されてきました。

                   今日取り上げるのは「管弦楽のための組曲」で、最近"初演"された時のライヴ録音です。

                   この組曲は、「前奏曲(遅すぎずNicht zu Langsam)」と「終楽章(ゆっくりLangsam)」の、2曲からなる約8分の短い曲で、1878年の作曲の実技試験のために書かれたものだそうです。

                   前奏曲は、ワーグナーの「神々の黄昏」の「夜明け」の冒頭の雰囲気を思わせるような曲で、管の霧のかかったようなハーモニーの中からチェロがのびやかに歌う旋律が立ち上って来ます。しかし、この旋律どこかで聴いたことがあるなあと考えてみると、何と、マーラーの交響曲第1番「巨人」の中の旋律とほとんど同じなのです。第4楽章の388小節でホルンが吹く"レーラーシーファ#ーソーファ#ミラー"がそれで、最後の最後、奏者が立ち上がって高らかに「勝利」を歌い上げるところです。偶然の一致とは思えない訳で、ああ、マーラーはこの曲も知ってたんだなあ・・・と思わずにはいられません。

                   さて、曲は、静かで厳かな雰囲気を持ったまま次の曲へと移行しますが、金管が堂々としたコラールを歌い上げてオルガンのような分厚い響きを作りあげていて、あの交響曲のフィナーレを彷彿とさせる雰囲気があり、なかなか魅力的な音楽です。勿論、全体にあくまで「習作」の域を出ない曲であるには違いありませんが、ロットという作曲家が、いかに魅力的な音楽的才能を持っていたのかということ、いかにマーラーに大きな影響を与えたかを実感させてくれる貴重な音楽だと思います。

                   ところで、このCDについてです。
                   CD発売元のドイツのAcousenseというレーベルからは、他に2枚のロットの作品のCDが出ていて、日本のCDショップでも入手可能ですが、何故かこのCDだけは輸入販売されておらず、私はネットショップを通じて購入しました。

                   それから、ロットの曲とカップリングされているのは御丁寧にもマーラーの「巨人」です。ただし、演奏されているのはハンブルク初稿版で、当然「花の章」つき。こうやってロットとマーラーを並べて聴けるのはとてもいい企画だし、演奏もなかなか熱がこもっていて、いい味を出してくれていて好感が持てます。(「巨人」のハンブルク稿は、今まで聴いた演奏(若杉、ルード)よりも好きです。)

                   このCDリリースを機に、この組曲もナマで聴きたいもんです!!
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