私の愛聴盤 その8 〜 テルテリアン/交響曲第3番 ヘルムラート
2008.09.29 Monday
・テルテリアン/交響曲第3番
ミヒャエル・ヘルムラート指揮ドレスデン交響楽団
(「タジキスタン、グルジア、アゼルバイジャン、アルメニアの音楽」所収)(ArteNova)
→詳細はコチラ(HMV/Amazon)
このブログでは、タイトルの通りに緩い音楽についての感想を緩い口調でダラダラと書き散らしていますが、こんな私でも、たまには暴力的な音響に浸ってストレス発散したくなるような時もあります。日常生活の中で、何かや誰かに腹が立ったり、理不尽な出来事に心が皺くちゃになってしまった時など、ロック並みに激しいノリの音楽を聴いて心を沸き立たせたいと思うこと、たまにあります。
そんな時には、ショスタコーヴィチの交響曲のやかましい楽章を聴いたり、大好きなデル・モナコの歌を聴いたり、あるいはクライバーやバーンスタインのDVDを見たりすることも多いのですが、今回取り上げるアゼルバイジャンの作曲家テルテリアンの交響曲第3番の特に第3楽章は私にとっての「特効薬」です。
とにかくその響きの凶暴さ、野蛮さ、騒々しさは、聴いていて馬鹿馬鹿しくなるほど。冒頭の打楽器の強烈なビートとカズーを含む金管楽器の咆哮は、ショスタコやハチャトリアンも真っ青、ポポフでさえも「オレの交響曲を超えたな」と言いそうなくらいの凄まじい大音響。そのままものすごいテンションの叫びが延々8分間繰り広げられるのを聴くうち、小さなことでウジウジ悩んでいることがアホらしくなって「ま、ええか」と思えてくるのです。以前、イヤな会議が毎日のようにあった時、朝の通勤電車の中で聴いたりすると結構効果があった経験があります。
演奏は、取り上げたヘルムラート指揮ナゾのオケのものしか聴いたことがなくて(ASVのチェクナヴォリアン盤は未入手)比較の対象がないので、これが最高かどうかは分かりませんが、この曲の激しさ、やかましさは十分に伝わってくる演奏で私は大好きです。ライヴ録音なので、演奏が終わった時の聴衆の「野蛮な」までに興奮した拍手や歓声が入っていますが、この盛り上がりようもむべなるかなと思える凄い演奏です。
私自身は、できるだけ「分別くさい大人」になりたくないので、こういう音楽に素直に共感できる自分はあんまり失いたくないと思っています。ヨボヨボの爺さんになっても聴いていたいです、この曲。そして、ぜひともこの曲をナマで聴いてみたいです。アマ・オケでもいいですから。
ミヒャエル・ヘルムラート指揮ドレスデン交響楽団
(「タジキスタン、グルジア、アゼルバイジャン、アルメニアの音楽」所収)(ArteNova)
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このブログでは、タイトルの通りに緩い音楽についての感想を緩い口調でダラダラと書き散らしていますが、こんな私でも、たまには暴力的な音響に浸ってストレス発散したくなるような時もあります。日常生活の中で、何かや誰かに腹が立ったり、理不尽な出来事に心が皺くちゃになってしまった時など、ロック並みに激しいノリの音楽を聴いて心を沸き立たせたいと思うこと、たまにあります。
そんな時には、ショスタコーヴィチの交響曲のやかましい楽章を聴いたり、大好きなデル・モナコの歌を聴いたり、あるいはクライバーやバーンスタインのDVDを見たりすることも多いのですが、今回取り上げるアゼルバイジャンの作曲家テルテリアンの交響曲第3番の特に第3楽章は私にとっての「特効薬」です。
とにかくその響きの凶暴さ、野蛮さ、騒々しさは、聴いていて馬鹿馬鹿しくなるほど。冒頭の打楽器の強烈なビートとカズーを含む金管楽器の咆哮は、ショスタコやハチャトリアンも真っ青、ポポフでさえも「オレの交響曲を超えたな」と言いそうなくらいの凄まじい大音響。そのままものすごいテンションの叫びが延々8分間繰り広げられるのを聴くうち、小さなことでウジウジ悩んでいることがアホらしくなって「ま、ええか」と思えてくるのです。以前、イヤな会議が毎日のようにあった時、朝の通勤電車の中で聴いたりすると結構効果があった経験があります。
演奏は、取り上げたヘルムラート指揮ナゾのオケのものしか聴いたことがなくて(ASVのチェクナヴォリアン盤は未入手)比較の対象がないので、これが最高かどうかは分かりませんが、この曲の激しさ、やかましさは十分に伝わってくる演奏で私は大好きです。ライヴ録音なので、演奏が終わった時の聴衆の「野蛮な」までに興奮した拍手や歓声が入っていますが、この盛り上がりようもむべなるかなと思える凄い演奏です。
私自身は、できるだけ「分別くさい大人」になりたくないので、こういう音楽に素直に共感できる自分はあんまり失いたくないと思っています。ヨボヨボの爺さんになっても聴いていたいです、この曲。そして、ぜひともこの曲をナマで聴いてみたいです。アマ・オケでもいいですから。