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2019.08.15 Thursday

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    【ディスク 感想】「1709〜ウィーン オペラ・アリア集」 〜 ハナ・ブラシコヴァ(S) ヴァグネル&アンサンブル・トゥールビヨン

    2015.01.08 Thursday

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      ・1709〜ウィーン オペラ・アリア集
       ハナ・ブラシコヴァ(S)
       ヴァグネル&アンサンブル・トゥールビヨン(Accent)

       →詳細はコチラ(Tower/HMV)


       
      <<曲目>>
      ● バルダッサーリ:オペラ『パリスの審判』より「Il Goder un bel sembiante」
      ● アリオスティ:オペラ『マルテ・プラカート』より「Sa il crudel」
      ● ボノンチーニ:オペラ『ジュリアス・シーザーの帰還』より「E pur le mie rovine」
      ● フックス:オペラ『ヘラクレスの第10 の偉業』より「私は心に感じる」
      ● ボノンチーニ:オペラ『ヒロインの花』より「Amante ozioso」
      ● アリオスティ:シンフォニア
      ● フックス:オラトリオ『ゴルゴタの丘で慈悲により開かれた救済の泉』より「So' che piace」
      ● アリオスティ:オペラ『ラ・プラキディア』より「Tal vicina a Giglio」
      ● アリオスティ:オラトリオ:『サマリア包囲による預言者エリシャ』より「Prole tenera」
      ● フックス:オペラ『イル・メセ・ディ・マルツォ・コンサクラート・ア・マルテ』より「Non sdegnar」
      ● フックス:オペラ『ラウロのダフネ』より「Lascio d' esser Ninfa」

      ---

       チェコの古楽系ソプラノ歌手、ハナ・ブラシコヴァの新しいソロ・アルバムがリリースされました。前回とはレーベルが異なり、フランスのAccentから発売されたもので、「1709 ウィーン」と題されたアルバムで、フックス、アリオスティ、ボノチーニ、バルダッサーリという作曲家たちの、ソプラノとヴィオール、その他の楽器によるアンサンブルによるオペラ・アリア集。ペトル・ヴァグネルがヴィオールと指揮、アンサンブル・トゥールビヨンによる演奏です。

       「皇帝レクイエム」などを聴いたことのあるフックス以外は、たぶんこれまで曲を聴いたことのない作曲家ですし、まず一曲として知っている曲はなく、まったく前知識もなく、ただブラシコヴァの声が聴きたいというだけで購入したものです。前回のソロアルバム以降、Supraphonなどから出たいくつかのアルバムで彼女の参加した演奏を聴いてはいますが、やはり彼女を前面に押し出したアルバムというのは嬉しい。

       そして、彼女の美しい声をただずっと聴いていたいという願望は、この素敵なアルバムで完全に満足させてもらいました。とにかくただただもう美しいとしか言いようがありません。透明で芯のしっかりした声、ブレのないたしかな発声技術、そして何より端正な歌い口、すべてにおいて、文句のつけようがない高レベルなものですし、何より私の好みにぴったり合います。耳と心の汚れを全部洗い落してくれるような美しさ。

       美しいという言葉しか出てこない自分のボキャブラリーにはいささか情けなさを感じますが、聴いている間は、ほとんど思考停止してしまってただ聴き惚れているだけなのですから仕方がない。私のせいでも、妖怪のせいでもなく、彼女の声のせいです、と開き直ります。

       そしてただ彼女の歌が素晴らしいというだけでなく、収録されている曲のまあ魅力的なこと。特にアリオスティの曲(トラック8,9など)は、とてもシンプルで何のひねりもない素朴なメロディですが、心に訴えかけてくる力を持ったもの。これをブラシコヴァの声で聴けることの幸せ。哀しげな曲で聴かせてくれる、晴れ渡った空を思わせるような透明さには惚れ惚れとしてしまいます。

       また、ヴァグネルのヴィオール、としてアンサンブル・トゥールビヨンの演奏も素敵。特にヴァグネルのヴィオールの響きは官能的な色気さえ感じさせるもので、ブラシコヴァの歌に伍して譲らない存在感があります。

       きっと何度聴いても飽きない、私の愛聴盤になることは間違いありません。世の中、まだまだ知らない曲だらけ。聴いたことのない音楽に満ち溢れている。一生かかっても聴き切ることのできない音楽に、これからもどんどん接していきたい。同時に、これまでに出会った素晴らしい音楽家の演奏は、これからもずっと聴き続けていきたい。そう思わずにいられません。

       このCDはタワーレコードのリアル店舗では渋谷店でしか扱いがないようです(ネットでは購入可、アマゾンにも在庫あり)。何で?と思わずにいられません。BCJとのバッハのカンタータや、ヘレヴェッヘらとの素晴らしい演奏で人気も出て来ているはずのブラシコヴァのアルバム、ちゃんと宣伝すれば売れるんじゃないかと思うのですが、そんなことはないんでしょうか・・・・。

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      2019.08.15 Thursday

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