【ライヴ 感想】薬師丸ひろ子 コンサート 2015 (2015.10.15 オーチャードホール)

2015.10.16 Friday

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    ・薬師丸ひろ子 コンサート 2015
     (2015.10.15 オーチャードホール)

     
     薬師丸ひろ子の2015年の大阪と東京でのツアー最終日。オーチャードホールでの2日目の公演を聴きました。

     今日の彼女は調子が悪そうでした。昨日の歌があまりに素晴らしかったので、こちらが勝手にハードルを上げてしまったからなのか、席が全然違って聴こえ方が変わったからなのか、それともやっぱり彼女は体調でも悪いんだろうかと心配になりました。「頑張れ!」と手に汗握り、応援するような気持ちで、聴いているこちらが緊張するような場面が結構ありました。

     声が安定せず、ひっくり返っりそうになったりする。音程も高い音は上ずり、低い音は支えられない。思ったように体を制御できないので、いつも体のどこかに力が入っていて、あの昨日ののびのびした彼女の姿とはほど遠い。

     薬師丸ひろ子も、やっぱり人の子。調子が悪い時だってある。フィギュアスケートや体操の選手だって、体調は悪くなくても、演技が全然うまくいかないという状況も私たちは何度も見ている。声も体も鍛え上げている筈のオペラ歌手だって、アゴが外れてしまいそうになるほどの失態をやらかすことだってある。歌うという体を楽器にして奏でる行為は、歌う側のほんのちょっとした要因によって、天国へ行くこともあれば地獄へ堕ちることもある。

     それを考えれば、えっ?と思うほどの不調の中でも、それでも、彼女の歌の素晴らしさの片鱗は随所で感じさせてくれたし、1回目の衣装替えをして以降は大分持ち直し、最後の「時代」「Wの悲劇」の2曲はやっぱり素晴らしかった。今日は特に「時代」が心のこもった歌で、一つ一つの言葉が胸を射抜きました。「紅い花青い花」「未完成」も昨日ほどじゃないけれど良かった。アンコール最後の「夢で逢えたら」ののびやかな歌も可愛らしい。

     私は彼女の「うまい歌」を聴きたかったというよりも、薬師丸ひろ子という稀有の大きな存在感をもったスターと、同じ時間を過ごしたい、彼女の声をずっと聴いていたい、そして彼女の歌と結びつく「思い出」に触れたかったのですから、目的は十分にかなえられた。それでもう今日は幸せ。それで十分。

     ただ、今回、彼女の歌が本調子でなかったのは、恐らくですが、理由がある。そのことについては、この次のエントリーで書きたいと思いますので、今日の感想はこのへんで。

     薬師丸ひろ子には、十分に休養してツアーの疲れをとって、気持ちも新たに次の活動へと出発してほしいです。今後予定されているドラマ(NHKの来年夏放映のものなど)や、特別番組(スペインにガウディの足跡を求めて旅行)で、「ブラウン管を通して」会えることを心から願っていますし、またオーチャードでもどこでもいいからライヴを是非とも聴かせて頂きたい。心の底からそう思います。(そう、彼女はMCで確かに「ブラウン管」と言いました。今どき、ブラウン管のテレビ持ってる人は相当に少ないと思います。今はほとんどのテレビが液晶ですっ!)

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    2019.08.15 Thursday

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