タワーレコード渋谷店のリニューアルに思う

2019.01.08 Tuesday

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    タワーレコード渋谷店リニューアル後のフロアマップ

     →詳細はコチラ(Tower)

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    (注)次のエントリーに記しましたが、リニューアル後、クラシック売場の在庫枚数は減らないそうです。従って、本文中に記した懸念はひとまずは杞憂でした。ほっとしました。

     

     

     

     仕事始めの今日、会社の帰りにタワーレコード渋谷店に寄りました。勿論、CDを買いに行ったわけですが、ちょっとショッキングなものを目にしました。


     それは、エレベーターの中に掲示されていたリニューアル工事のお知らせでした。


     どうやら来週1/14(月)から上のフロアから順次工事が始まり、1/19(土)の10:00にリニューアルオープンとなるらしい。最初に工事がおこなわれる6、7Fは、1/17(木)に先行オープンとあります。


     ふーん、そうなのか、前回リニューアルでクラシック売場が6階から7階に移ってからもう何年になるだろうか、などとぼんやり考えていると、フロアのジャンル分けを記したパネルが目に入りました。


     7Fには、従来のクラシックとニューエイジ、落語に加え、今の6Fにあるジャズ、ワールド、ブルース/カントリーが移ってきて、5Fのロック・ポップス、HR/HM、ヒップホップなどが6Fへとごっそり移動するらしい。7Fのクラシック売場では、CDの移動作業が既に始まっていて、いくつかの棚は空になっていたし、並びも幾分変わっていました。


     思わずため息が出ました。これは事実上の売場縮小なんじゃないかと。ディスプレイのやり方によっては、現状維持も可能なのかもしれませんが、ジャズやワールドだけでもかなりの棚が必要なはずなので、売場面積激減に伴って在庫枚数が減るのは避けられないのではないかと思えるからです。


     今、タワレコ渋谷店のクラシック売場は、1フロアほぼすべてがクラシックCD/BD・DVD、書籍で占められています。それだけディスクの在庫量が豊富な訳で、そこにある膨大な数の音盤をただ見ているだけでも楽しくて、足が疲れない限りは何時間でもこのフロアで過ごせます。私にとっては、まさにワンダーランド、パラダイス、パワースポット、そして癒しの場です。通い詰めて棚の隅々まで見ているつもりでも毎度新鮮な発見があり、あれこれ衝動買いしてしまう悪魔の場所でもある。


     しかし、時代は変わる、のです。ストリーミングやサブスクリプション全盛の世相に押され、クラシックだけでワンフロアを占めるという贅沢が不可能になってしまった。


     言うまでもなく、これはあくまで、ビジネス上のシビアな判断です。4階を独占するK-POPのように確実に売り上げが見込めジャンルに力を入れるというのはごくごく自然な成り行きだと思います。それは頭では理解できます。


     でも、1995年のオープン以来、ほぼ四半世紀にわたって馴染んできたものが大きく様変わりしてしまうのは、素朴にさみしい。


     もしも、想定したようにCDの在庫量が減ってしまうのであれば、いくつか危惧があります。

     

     首都圏以外からタワレコ渋谷店のクラシック売場へと「買い出し」に訪れるファンも結構おられると思うのですが、今回のリニューアルはそんな人たちの楽しみを奪う結果にはならないか。あるいは、私のように店員さんに絶対に顔を覚えられていて、心の中で「ああ、また来た」と思われているに違いないような中毒患者が、売場で思いがけない出会いをして衝動買いする、というようなケースも減ってしまうかもしれない。「あ、あれ買っておこう」と急に思い立ってショップを訪れても、目当てのCDが置かれていないという状況が増えれば、足も遠のくでしょう。そういう状況が重なっていくと、実はそっちの方が経済的にダメージ大きいのでないのだろうか?(後注:在庫枚数は減らないので、この文章は取り消します)

     

     でも、クラシックの売り場面積が減ってしまうのは確定だとしても、CDの在庫量まで減るという確証はありません。もし現状維持できるのであれば、何も文句はありません。他ジャンルのCDを求めてフロアを移動する手間がちょっと省けるじゃないかと、前向きに考えて自分に言い聞かせることもできる。

     

     そもそも、そんなのは贅沢な悩みだろう、まだビルがまるごとCDショップである店が存在しているだけいいじゃないか、と首都圏以外のファンからは言われてしまうのかもしれません。ジャズやワールドのファンからも、お前らクラシックファンだけ(全然売れないのに)広い場所を今まで占領しやがって、不当に優遇されてきた罰だと叱られるでしょうか。何しろ、今の時代、ネットショッピングがあって、どんなものでも簡単に手に入るのです。実際、地方に住んでおられるファンでも、充実した音盤ライフを過ごしておられる方はいくらでもいる。それに、どうしてもリアルで買いたければ店舗取り置きサービスを使えば何にも不自由しない。クラシックだけが広々とした売場でなければならないという切迫した理由もないのです。


     だから、売場縮小を嘆いて悲劇の主人公になる必要はない。これも時代の流れだと、諦めるしかありません。もしも、リニューアル後のタワレコ渋谷店がさみしい状況になって足が遠のいたとしても、CDの購入数を減らすことができるかもしれない(いやいや、まだ新宿店という心強い味方がありますが)。最近、サブスクリプションを導入したことだし、聴きたい音楽の量は減らさずに財布の紐をゆるめ、CDの収納スペースも節約することができる。めでたしめでたし。 (後注:在庫枚数は減らないので、この文章は取り消します)

     

     半分涙目になりながら自らにそう言い聞かせ、でも、私のかけがえのない「聖地」であるタワレコ渋谷店は、たとえ様変わりはしてしまっても、いつまでも存続してくれますようにと心の底から祈らずにいられません。何と言っても、専門性の高いリアル店舗で音盤を買う喜び、ワクワク感は何ものにも代えがたいものがあるからです。店員さんやスタッフの方々にエールを送りつつ、このエントリーを閉じることにします。

     

     

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    2019.01.14 Monday

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