(続)タワーレコード渋谷店のリニューアルに思う - クラシック売場の在庫枚数は減らず
2019.01.12 Saturday
昨日、NHKホールでドゥネーヴ指揮N響の定期を聴いた帰り、いつものようにタワーレコード渋谷店に寄りました。
予想通り、店内はリニューアル(2/16に6、7Fが先行、2/19にオープン)の準備真っ盛りで、店員さんたちが忙しそうにディスクを移動する作業に没頭していました。今週頭に行った時以上にたくさんの棚が空っぽになっていて、「CD移動中」の貼り紙があちこちに見られました。棚の位置はそのままでジャンルの並びが変わっているので、CDを見ていると「ここはどこ?私は誰?」と遭難しそうになりました。ああ、本格的にリニューアル工事に入るのだなという実感がふつふつと湧いてきました。
購入するCDを選び終えてレジで会計をするとき、店員さんに恐る恐る聞いてみました。今回のリニューアルでCDの在庫数は減るのですか?と。今度、クラシック売場がある7階には、6階からジャズやワールドミュージックなどが移動してくるので、面積だけでなく枚数の面でも売場縮小になってしまうのか、それが気になっていたからです。
嬉しいことに、回答はNoでした。在庫枚数はそのままで、その代わりに棚のCDをギュッと詰めてスペースを空けるのだとか。確かに、棚の仕切り板の位置が変わっていて、一つの棚の中に収納されている枚数は今までよりグンと増えている気がする。それで本当にクラシックもジャズもワールドも1フロアに収まるのか、ちょっと信じられないような気もしますが、確かにディスプレイの仕方を変えれば可能なのかもしれない。
リニューアルしてスペースが減り、売れ筋のものしか置かなくなるんじゃないか。つまらなくなってしまい、私は渋谷店から足が遠のいてしまうのかもしれない。そんなふうに考えて暗然たる気持ちになっていましたが、とりあえず懸念は解消されました。他ジャンルのディスクも並べて売られることで、CDの節約どころかますます衝動買いが激しくなるかもしれないという気もしますが、リニューアルしてどんな売場になるのか楽しみにしたいと思います。7階の売場のCD枚数は今の倍くらいになるはずなので、底が抜けたりしないかなどと一瞬心配になってしまいましたが、一般家屋じやあるまいし、さすがに大丈夫でしょう。
そして、在庫枚数は維持してくれるということですが、ただ枚数を確保するだけでなく、今までどおり、豊富な在庫枚数、マイナーなものにも目配りの効いた品揃え、そして、世界に発信できるような情報発信力を備えた、魅力的で尖がったお店であり続けてほしいと心から願います。ちなみに、今日は、まだ持っていなかったラケル・アンドゥエサのキャリア初期のディスク(2002年録音、パッサカイユ)を入手できて非常に嬉しいです。