アザラシヴィリ/無言歌(グルジアの歌)

2009.05.20 Wednesday

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    ・アザラシヴィリ/グルジアの歌(”Song about Georgia")






    ・ヴァージャ・アザラシヴィリ/無言歌
     サンクト・ペテルブルク・チェロ・アンサンブル

     →詳細はコチラ(Tower/HMV)

     


    ※2016.02.28追記
    このエントリーを書いた後、無言歌の原曲にたどり着きました。
    こちらのページに動画のリンクを貼っていますのでよろしければご参照ください。
    アザラシヴィリの「無言歌」について 〜 原曲は "Dgeebi Midian"





     
     以前、このブログで、グルジアの作曲家ヴァージャ・アザラシヴィリVazha Azarashvili の作品について取り上げたことが2回あります。一つ目は、サンクト・ペテルスブルグ・チェロ・アンサンブルが取り上げた「無言歌」、もう一つは、クレメラータ・バルティカが取り上げた「チェロ協奏曲」。特に前者は、私が以前から偏愛する曲で、折に触れてCDを取り出しては、その甘く切ない旋律に身を浸して楽しんでいます。

     「無言歌」を取り上げたエントリーでも書いたのですが、この曲は、以前見たグルジア制作のテレビ番組で歌詞をつけて歌われているのを聴いたことがあります。この曲はもとから「無言歌」なのではなく、原曲は歌詞の付いた流行歌であり、チェロ・アンサンブル用に編曲された際に「改題」されたのではないかと思い、「歌謡曲」バージョンを聴くことができないかとずっと骨を折ってきました。しかし、まったく手がかりはつかめず、ただ情報として、以前、メロディアからLPで出たことがあるらしいということしか分かりませんでした。

     と、先日、YouTubeを探索していたら、たまたま"Song about Georgia"という曲の動画を見つけました。初めはレイ・チャールズの有名な歌(綴りがジョージアとグルジアで同じ)の動画かと思ったのですが、Vazha Azarashviliという作曲者の名前を見つけ、きっとこれは「無言歌」のオリジナルに違いない!と、根拠のない確信を持って、マウスをクリックしてみました。



       はたして、これは、まさに私が探し求めていた、アザラシヴィリの「無言歌」の歌詞つきバージョンでした。何人もの歌手が次々とリレーのように歌い継ぎ、しかも司会者の歌手紹介のナレーションまで入るという、まったくシチュエーションの分からない不思議なビデオですが、あの美しい旋律はやはり「詞」を持っていたのだと嬉しくなりました。

     伴奏は、クラシカルなピアノ用にアレンジされたサンクト・ペテルスブルグ・チェロ・アンサンブルのバージョンとは異なり、ジャズのテイストを持ったワルツ風のアレンジになっています。歌も、ずいぶんとリラックスした雰囲気で、メロディを全員でコーラスするところなど、なかなかに胸に迫ってくるものがあって私はとても楽しみました。この歌手たちはグルジアでは有名な人なのか、そもそもこの曲がグルジアでは有名な曲なのか、それさえもまったく分かりませんが、でも、このライヴ会場に集まった人たちは、アザラシヴィリの「歌」をとても楽しんでいる様子が収められていて嬉しくなりました。

     コメントでも誰か書いていますが、この曲の歌詞、どなたかグルジアの言葉に通じた方が日本語か英語に翻訳してくれないものでしょうか?そして、この曲を、誰か素敵なアレンジで歌ってくれないものでしょうか?

     それはそうと、調子に乗ってYouTubeで"グルジア"と検索すると、物騒なニュース映像ばかりがヒットして暗然たる気持ちになります。もしかしたらグルジアはまだ危険地域として、我々日本人は立ち入れないところなのでしょうか。もし時間と金があるのなら、そしてグルジアが安全ならば、アザラシヴィリの「歌」をたずねてグルジアを訪れたいと思っているのですが・・・・。

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    2018.10.21 Sunday

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      コメント
      こんにちは!いつかショスタコーヴィチのところにコメント書かせていただいたものです。

      きょうは思いがけずグルジアの音楽を聞かせていただきました。
      すてきな曲ですね!
      グルジアは放浪の画家ピロスマニの国。
      おいしいワインもできるところ。
      映画を見てから、いつか行ってみたいと思っています。

      じつはなぜこのページに来たのかというと
      きのう読響で指揮者レイフ・セゲルスタムの自作自演で、交響曲198番という現代音楽を聴き、
      どうしてもそのよさがわからず、
      nailsweetさんは現代音楽をどのように感じておられるのかなぁ・・・などと思って、「雑記」のところをたどってみたのでした。たぶんだれがなんと感じようと、
      時が経ればよいものは残っていくことでしょうけど、現代の作曲家にも、やっぱりたくさんの人が懐かしく美しいと感じるものを創ってほしいです。
      • by ようこ
      • 2010/02/14 8:39 AM
      ようこさん、コメントありがとうございます。

       セーゲルスタム、聴かれたのですね。私は20年来の彼の大ファンなのですが、彼の作曲の方は、CDでもコンサートでも何度か聴いていますが、いつも「何じゃこりゃ?」で終わってしまいます。その訳の分からなさ具合を愉しむのが良いのかなあと思います。

      現代音楽は興味はとてもありますし、大好きな作曲家もいるのですが、私は根本的に旋律の美しい「歌」が好きな甘党なので、このアザラシヴィリの曲のような音楽を聴くとつい嬉しくなってしまいます。今の時代でも、気恥ずかしいくらいに美しい旋律の曲を書く作曲家がいてくれると、随分と私たちの音楽の愉しみも豊かになると思います。

       グルジアの音楽や文化には私はとても惹かれます。映画にもいいのがあるようですし、いろいろなものに接したいです。
      お返事ありがとうございました。

      なんじゃこり?、でいいのですね、安心しました(笑)

      セーゲルスタムさんのファンなんですね・・
      サンタさんのような風貌のかわいいかたですね!(聴覚よりも視覚が大事なわたしです)
      • by ようこ
      • 2010/02/25 8:02 AM
      ようこさん、コメントありがとうございます。

      > なんじゃこり?、でいいのですね、安心しました(笑)

      結構第一印象って大事だと思うんです。初めて聴いてさっぱり分からなければ、無理して分かったような気になるより、分からなかったと認識しておいた方が良いと思うんです。後でまた聴き直して、「分かった」と思えるかもしれないですし。それはきっと恋愛でも一緒で、第一印象って結構アテになる、アテにした方がいいんじゃないかと私は思っています。

      > セーゲルスタムさんのファンなんですね・・

      はい。90年代初頭から聴いています。ナマも2001年頃までは何度も聴きました。

      > サンタさんのような風貌のかわいいかたですね!

      はい。私は彼のことは「サンタさん」と呼んでます。勿論面識もないのですが、フィンランド出身ということもあって。昔はスリムな人だったんですけれどね。

      >(聴覚よりも視覚が大事なわたしです)

      はい、見た目も大きな要素です。私もとても重視します。
      CDなどではジャケット買いはザラですし、女流演奏家の場合、演奏会では「見る」ということはとても大きな要素です。
      Azarashviliを追っていたら、このブログにたどり着きました。18年前の結婚式の終わりに使った思い出深い「無言歌」なのに、その後、CDもどこかに行ってしまいました。子どもも3人生まれ平和な日々ですが、不思議なことに、ふと無性に聴き直してみたくなりました。Azarashviliがグルジアの人だということすら、全く知りませんでしたが、深い郷愁を感じざるを得ません。サンクト・ペテルブルク・チェロ・アンサンブルの奏でる曲とは趣が異なりますが、それでもすばらしさに変わりはありません。ありがとうございました。
      • by ORTHODOX
      • 2010/10/10 12:24 AM
      ORTHODOXさん、こめんとありがとうございます。

      アザラシヴィリの「無言歌」をお好きな方がおられると聞いて大変嬉しく思います。いい曲ですよね!結婚式に使われたとのこと、私も歓談時のBGMに使いました。サンクトペテルブルグ・チェロ・アンサンブルのCDは長く廃盤のようなのでもったいないですね。何かの機会にまた聴ける機会があるといいですね。
      4月に日本語歌詞をつけて、米良美一20周年アルバムの中心となる曲です。同じ旋律の繰り返しだからこそ、むずかしく真価が問われそうですね。想像ですが再び歌のはいったバージョンということで、自身の復活とオーバーラップさせたのかもしれません。
      • by moemoet.
      • 2017/01/28 9:35 PM
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