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2020.08.03 Monday

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    真夏に聴くベートーヴェン

    2007.08.19 Sunday

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       今、BS-HiでP・ヤルヴィのベートーヴェンをやっています。昨年話題になった東京でのライヴです。実は別に見ている訳ではないのですが、最近このクソ暑いのにベートーヴェンの交響曲のCDをいくつか聴いたなあと思い出しました。



      <<アムネスティ・コンサート 1976ミュンヘン>>
      ベートーヴェン/序曲「レオノーレ」第3番、ピアノ協奏曲第4番、交響曲第5番
       クラウディオ・アラウ(p)/レナード・バーンスタイン指揮バイエルン放送響


       「バーンスタインDGコレクターズ」エディションでようやくCD化された有名な演奏です。LPの初発時は、バーンスタインのヨーロッパ進出がいよいよ本格化ということでベストセラーになりましたし、演奏も各筋から絶賛されていた記憶があります。ジャケット写真で見るバーンスタインが立派なヒゲをたくわえ、随分外見が老成したことも強い印象を与えました。

       私は、この演奏、LPを買いそびれたので今回初めて聴きました。どの曲もNYP時代の覇気と、彼の晩年様式の特徴である深い味わいを見せる表現が融合した素晴らしい演奏だと思います。特に、「運命」は、第3楽章までは強い緊張感保って表現を抑えつつフィナーレで感情を一気に解放して圧倒的なクライマックスを築くあたり、緻密な設計を感じさせます。アラウとの共演の協奏曲も、アラウのゴツゴツした触感のピアノもバーンスタインの落ち着いた伴奏ぶりもとても良いです。

       ただ、私達は、この翌年に録音されたあのウィーン・フィルとの「レオノーレ」や「運命」を知っています。ウィーン盤は、基本コンセプトはバイエルン盤と同じながら、演奏の完成度やオケとの意思疎通の強さという点、そして、録音にあたって普遍的なベートーヴェン解釈を目指しより深く掘り下げが解釈が見らる点で軍配が上がると思います。ですから、この演奏がCD化されなかったのは権利関係の問題があったからとのことですが、あながちそれだけが理由ではなかったのではないかという気もします。

       ですが、これはバーンスタインの重要なマイルストーンの記録として貴重だし内容も十分に素晴らしいので、音源のダブりを承知でこのBOXを購入しましたが聴けて良かったと思っています。バーンスタイン・ファンとしては、という条件つきでしょうけれど。



      ベートーヴェン/交響曲第1,5番
       グスタフ・クーン指揮ボルツァーノ・ハイドン管


       これは例の70%OFFバーゲンで入手したものです。どうやらオケの人数は少なめのようですが、昨今の流行には背を向けたようなずっしりとした手ごたえを感じさせる重厚な演奏です。ライヴということでアンサンブルが粗いのは残念ですが、オケの響きは常にカロリーが高く、ベートーヴェンの音楽の持つスケール感や尋常ならざるパワーを強く感じさせてくれるので、私は嫌いではありません。現代音楽専門のレーベルがなぜこんなアナクロ的ベートーヴェンをリリースしているのかもとても興味があります。続編が出れば聴きたいものです。

       ということで、暑苦しい音楽の話題をしたので、軽い音楽を聴いてから寝ようかと思います。ディーリアスの作品あたりがいいでしょうか。

       ・・・それにしても、パーヴォ・ヤルヴィは巷では凄い人気です。
       ・・・彼のベートーヴェン、ちゃんと聴いてないので聴いてみるとしますか・・。

      トゥロフスキー/「踊り」、プライの歌うバッハ

      2007.08.18 Saturday

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         購入以来、未聴だったCDを聴きました。いずれも近くのCDショップの半額バーゲンで入手したもの。(2枚以上で70%引きなので実質30%バーゲンです!)



        DANCES FROM THE HEART OF EUROPE
         〜スカルコッタス、ハイドン、バルトーク、ブラームス、コミタスの舞曲集〜
          トゥロフスキー/イ・ムジチ・ド・モントリオール

         ギリシャ、オーストリア、ルーマニア、ドイツ、アルメニアの踊りの音楽を気軽に楽しめます。いずれの曲も弦楽合奏の曲なので聴き疲れもしないのが良いです。中でもコミタスの「10のアルメニアの民謡と踊り」はいわゆる「四七抜き」的な音階が使われていることもあって日本人にはとても親しみやすいと思います。因みに、この曲集の中の「雷鳥の歌」は、サンクト・ペテルブルク・チェロ・アンサンブルが編曲して演奏されていたものだったので驚きました。雷鳥がこの曲のようにリズミカルで楽しげに歌を歌うなら、一度本物の声を聞いてみたいものです。

         ここで指揮をしているトゥロフスキーは、恐らくまだ日本では馴染みが薄い人だと思いますが、アーティキュレーションが常に明快で音楽の輪郭をくっきり描いてくれるので私は好きな指揮者、チェリストです。どこかの音楽事務所で日本に呼んでほしいものです。



        J.S.バッハ/カンタータ第82番「我満ち足りて」 
          プライ(Bs)/トーマス/ライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管

         聖トーマス教会少年合唱団のバッハBOX10枚組を、定価6300円のところ1900円程度でゲットしました。私は、このプライの歌う82番(&56番)を聴きたくて買ったようなものです。

         わくわくして聴いてみると、若く伸びのあるプライの美声はため息が出るほど素晴らしいし、あまり堅苦しくない優しい歌い口にも惚れ惚れしました。そして伴奏のクルト・トーマス/LGOが、いかにも往年の東ドイツのオケの音という、渋く燻し銀のような古雅な音色でじっくりと聴かせてくれてこれも素晴らしいです。特に11分もかけて歌われる子守唄など、いつまでも繰り返して聴いていたいと思うほど幸福な気分をもたらしてくれます。先日発売されたビラー指揮の「マタイ受難曲」の明るく現代的な響きを思うと隔世の感があります。このBOX、全部聴くにはかなりの時間がかかるが楽しみです。

        セーゲルスタムのシベリウス新盤

        2007.08.17 Friday

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          セーゲルスタムのCD

           今日は会社帰りにCDショップへ。最大の収穫は雑誌「BBC Music」の今月号で、目当ての付録CDの内容は以下の通り。

          ・シベリウス/交響詩「伝説」(Stefan Solyom指揮)
          ・シベリウス/交響曲第6番、第7番
           レイフ・セーゲルスタム指揮BBCスコティッシュ交響楽団
           (2006.11.30 グラスゴーでのライヴ)

           
           セーゲルスタムは私の大好きな指揮者の1人です。彼の3度目のシベリウスとあっては聴かずにおれません。帰宅してから早速、セーゲルスタムの指揮する交響曲のみ聴いてみました。

           彼のシベリウスは、地球温暖化を感じさせるようなカロリー高めの演奏が特徴ですが、今回の珍しく英国のオケを指揮した演奏も、やはり基本的には同じだったようです。しかし、例えば6番のフィナーレ結尾や7番全体がそうであるように、今までの演奏に比べて、音の運びがかなり落ち着いたものになっていて、よりじっくりと一つ一つの音を味わうことができるように思えます。これもセーゲルスタムの人間的な成熟のなせる業なのかもしれません。オケもアンサンブルの精度に問題はありますが、手作りのいい音楽を聴かせてくれました。

           猛暑日にはもう少しひんやりしたシベリウスを聴きたい気もしますが、それでも、これはこれで、ああシベリウスっていいなあと素直に思いました。

           ところで、各CDショップのHPなどでも、こういう海外雑誌の情報を載せて欲しいものです。気付かないうちに買いそびれてしまったら、とても悔しい思いをするだろうからです。

          OTTAVAでクラシックを聴く

          2007.08.16 Thursday

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             最近、クラシック専門のネットラジオ"OTTAVA"を聴きながら仕事をしています。OTTAVAで放送される音楽はすべてNAXOSレーベルのCDが音源、しかも配信サービスやCDショップと連携ということもあってベタなビジネスモデルの存在を感じさせますが、聴いていると時折マイナーな曲がさりげなく流れていてなかなかに面白いです。

             例えば、私はこのラジオでヒナステラのバレエ音楽「エスタンシア」の音楽を知り、早速CDを買って来て楽しんでいます。終曲の「マランボ」だけはバティス指揮のCDを持っていてとても好きだったのですが、「ノクターン」を聴いてその美しさに感銘を受けたのです。他の曲も打楽器が活躍したりしてとても面白いです。酷暑の続く日々、こういうカラッとした南の音楽で一服の涼をとるのも一興かと思います。

             その他、面白い演奏や素敵な演奏に出会う機会もあります。私の大好きなディーリアスの「イルメリン」前奏曲ティントナーの指揮したCDで流れてきたのですが、これはとても情感のこめられたいい演奏でした。また、アントニ・ヴィト指揮のシューマンの交響曲第4番のフィナーレはテンポの緩急の差が強烈で聴いていて腰を抜かしました。音源の選択肢に制約があることが、かえって面白さを生んだケースかもしれません。

             クラシックのコアなファンにもそれなりの楽しみ方を提供してくれる点で、私はこのラジオ局を応援したいと思います。

            8月15日に聴く音楽 −サヴァール/美しき大地−

            2007.08.15 Wednesday

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               日本人にとっては特別な意味を持つ日です。社会告発系の音楽を聴こうかとも思いましたが、私が今夏バテ気味ということもあって、全然違う種類の音楽を選ぶことにしました。

               それは、アリアンナ・サヴァールの歌う"Bella Terra(美しき大地)"というアルバムで、父君ジョルディ・サヴァールが立ち上げたALIA VOXレーベルから2003年に発売されたものです。収録された12曲は、スペインの詩や「ルバイヤート」などから選んだ詩にアリアンナ自身が曲をつけたもので、彼女のアルパ(ハープ)弾き語りと、小編成の古楽器アンサンブルの伴奏で奏でられます。どの曲も、どこか哀感をたたえた旋律でゆったりと静かに歌われますが、もぎたてのレモンのような初々しい感性が眩しいです。また、彼女の透き通った美しい声には、彼女の心の中の「美しき大地」への感謝や生の喜び、そして、その大地をも抱擁してしまうような母性がこめられていて、心にストレートに響いてきて本当に幸せな気分になります。

               しかし、このような音楽を聴く幸せをたっぷりと味わうには、私達は争いや憎しみから自由にならなければならないと痛感します。そして、私達の「美しき大地」を大切にしなければならないと思います。

              http://info.hmv.co.jp/p/t/1911/422.html

              Langsamer Satz

              2007.08.04 Saturday

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                 思い立ってブログを書くことにしました。
                 デビューにあたり、ブログのタイトルについて説明がてら書くことにします。
                 "Langsamer Satz"というのは、ドイツ語で「緩徐楽章」という意味です。これはクラシック音楽の用語で、交響曲やソナタの中でテンポのゆっくりした楽章のことを指します。

                 私自身、猛烈なスピードと効率が求められる時代の波から取り残されそうなくらい、何かとテンポの遅い人間です。だからかどうか、音楽もどちらかと言えばテンポのゆっくりした落ち着いたものを好みます。クラシックの「緩徐楽章」に限らず、ポピュラーでもバラードの方が好きな曲が多いです。勿論、興奮を掻き立てるようなテンポの速い曲も良いのですが、自分に合っているのはやはりゆっくりした音楽だと感じます。

                 というわけで、このブログも、タイトルの如く、好きな音楽のことなどを、ゆっくり、のんびりとマイペースで書いていこうと思います。

                 因みに、ウェーベルンに"Langsamer Satz"という美しい弦楽四重奏のための曲があります。カルミナ弦楽四重奏団のひたむきな熱っぽさをたたえた演奏を好みますが、イタリアのチェリスト、マリオ・ブルネロが指揮した弦楽合奏版は、しなやかな歌と分厚い響きが素敵でこちらも愛聴しています。

                 また、最近聴いた「緩徐楽章」で最も印象に残ったのは、リヒテルが弾くシューベルトのピアノ・ソナタ第15番「レリーク」の第2楽章です。そもそもシューベルトの音楽の緩徐楽章では、シンプルな美しさの裏に突き刺さるような孤独を感じることが多いですが、リヒテルの演奏には、「大地」の存在を背後に感じます。孤独の先には帰る(還る)ところがあるのだという感覚が音楽を痛々しさから救っているような気がします。疲れた私の心に優しく大きな慰めを与えてもらえた気がして、聴いていて涙が出てきました。

                 今日はこんなところで。