J.S.バッハ/無伴奏チェロ組曲 ケラス(Vc)

2009.01.29 Thursday

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    ・J.S.バッハ/無伴奏チェロ組曲全曲
     ジャン=ギアン・ケラス(Vc) (Harmonia Mundi)
     →詳細はコチラ(HMV/Tower/Amazon)



     
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    J.S.バッハ/フーガの技法 アリス・アデール(P)

    2009.01.26 Monday

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       ・J.S.バッハ/フーガの技法BWV1080
        アリス・アデール(P) (Fuga Libera)
        →詳細はコチラ(HMV/Tower/Amazon)

      J.S.バッハ/カンタータ第82番「われ満ち足りて」 サンプソン(S)/鈴木/BCJ

      2009.01.11 Sunday

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        ・J.S.バッハ/カンタータ第82番「われ満ち足りて」
         (カンタータ全集第41巻(No.56,82,158,84)所収)
         キャロリン・サンプソン(S)/ペーター・コーイ(Br)
         鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン (BIS)
         →詳細はコチラ(HMV/Tower/Amazon)

        J.S.バッハ/ヴァイオリン協奏曲集 ユリア・フィッシャー(Vn)

        2008.12.30 Tuesday

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          ・J.S.バッハ/ヴァイオリン協奏曲集
           ユリア・フィッシャー(Vn)アカデミー室内管弦楽団

           →詳細はコチラ(HMV/Tower)

          <<曲目>>
          ・2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV1043
          ・ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 BWV1041
          ・ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調 BWV1042
          ・ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲ハ短調 BWV1060

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           ドイツの若手女流ヴァイオリニスト、ユリア・フィッシャー(1983年生まれ)のデッカ移籍後初のアルバムが出ました。彼女の弾くバッハはペンタトーンから出ている無伴奏が気に入っていましたし、今回の新盤もジャケット写真の彼女の美貌にも強く惹かれ、今年の「買い納め」のうちの一枚として買って早速聴きました。

           フィッシャーのバッハの無伴奏は、とても真面目に真正面から音楽に向かい合った演奏として大変好感が持てたのですが、今回の協奏曲も同様の印象を持ちました。今流行のピリオド奏法を実践しているわけでもなく、人を驚かせるような趣向を凝らすという風でもなく、至極まっとうな音楽をやろうとしているのが伝わってきます。技術的にも大変高いレベルにある演奏であるのは当然ですが、フレージングは折り目正しく、明快なアーティキュレーションで音楽の輪郭をはっきりと出すことに腐心しているようで、決して歌いすぎないように、そしてこれ見よがしの思わせぶりなポーズを排するように、常に注意深く自己抑制をしているような「真摯さ」に心惹かれます。既に演奏され尽くした感のあるポピュラーな音楽に対して、あくまで正攻法でのアプローチを貫こうとするその意気には拍手です。

           正直なところ、彼女が自己を厳しく律して演奏しようとするがゆえに、バッハの持つ音楽自体の「訴える力」をかえって弱めているような気がするのも事実です。ところどころ、もう少し自由に振舞ってイマジネーションを羽ばたかせてもいいのになあと思ってしまう部分もあります。あるいはこれだけの美しい音なのだから、もう少しのびのびと歌ってもいいのではないのかという気もしたりもします。

           ですが、私は、彼女の音楽の「真摯さ」「ひたむきさ」からは、音楽家として、人間として、女性として、今の彼女にしか出せない美しさを感じずにはいられません。とても気持ちの良いアルバムを聴けて良かったです。
           
           イザベル・ファウストやアリーナ・イブラギモヴァと並んで、今後の成熟を見守っていきたい女流ヴァイオリニストの一人です。